ヒートアイランド現象とは

ヒートアイランド現象とは、人工排熱の増加、人工被覆の増加及び自然空間の喪失という都市における人工化の過剰な進展から生じる、熱大気汚染であり、熱中症等の健康影響や二酸化炭素排出量の増加などの影響をもたらす環境問題である。
東京の様な大都市の気温上昇は、地球温暖化とは区別される。ヒートアイランドは、都市の様な狭い範囲で人間の活動が集中する結果、熱がこもってしまう現象である。
夏には冷房の室外機から熱風が放出され、自動車からはエンジンの廃熱が出る。この熱で気温が上がる為、さらにエアコンを強くするという悪循環が起こり、気温が上昇。更に都市内では、植物が少なく、コンクリートやアスファルトに覆われている為、水分の蒸発による温度低下が少なくなり、ますます熱がこもりやすくなる。
東京では30゜Cを超える時間数が、この20年で2倍に急増している。この増え方は、都市の周辺部、たとえばハ王子市(都下)などでは起きていないことから、地球温暖化とは異なる、大都市中心特有の現象だと考えられている。