ヒートアイランド現象の問題

@エネルギー消費の増大
ヒートアイランドが起こると大都市内でエアコンの使用量が悪循環的に増える為、エネルギー効率が悪化しCOの排出量も増え、地球温暖化の原因が加速することになる。ヒートアイランド現象は、地球温暖化の結果というよりは、どちらかというと温暖化の原因となっていると見解した方が好ましいと思われる。

A真夏日の増加
夏場の最高気温が30゜Cを超える日数をみると、近年の増加傾向が明らかである。特に90年代に入ってからは、35゜C以上の日数も増加するなど、東京の夏は、ますます暑くなってきている。

B熱帯夜の増加
熱帯夜の日数は、5年移動平均で年間30日を超えるようになり、確実に増加している(単年で見ると、1999(平成川年は46日ノ年、2000(平成川年は制日ノ年、2001(平成13)年は25日ノ年長夜間の気温上昇は、睡眠障害を引き起こすなど、住民の健康に直接悪影響を及ぼす問題である。

C集中豪雨の増加
夏季、東京区部では、強雨(10mm/時間以上)の頻度が増している。特に、50mmを超える豪雨は、90年代前にはあまり見られなかった。東京区部の集中豪雨を過去20年間にわたって分析すると、区部西部地域に強雨が偏在する傾向がみられる。この地域は、ヒートアイランド現象の高温域が出現することても知られており、その関連性が指摘されている。